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CMS導入時の選定ポイント -費用やセキュリティ面などWordPressやMovableTypeを中心に比較しました!-
新型コロナウイルスによる緊急事態宣言は解除されましたが、首都圏を中心に再度感染者は増加しており、従来の顧客へ「訪問する」営業スタイルの見直しが求められています。
在宅勤務やオンライン会議が進むコロナ禍においては、ますますオンライン上での営業が重要視されるようになる一方、対面で渡してパンフレットや、パワーポイントのスライド資料等の紙媒体で説明するスタイルは難しくなってきています。
このような状況下で、ウェブサイトによる情報発信をより強化している企業や組織が増えており、弊社もサイトの立ち上げや改修の相談をいただく機会も増えてきました。
今まではウェブサイトの話だと、広報部や、情報システムのご担当者からのご相談が多かったのですが、最近の特徴として営業やサービスを提供する現場の責任者の方などから、「自分たちでウェブサイトで情報発信をできるようにしたい!」というご相談がとても増えています。
そのような場合は、“CMSの導入”をおすすめすることが多いのですが、導入を検討するにあたり“これだけは知ってもらいたいポイント”をご紹介していきます。
■CMSとは?
CMSとはContents Management System(コンテンツ・マネジメント・システム)の略称で、コーディングなどWeb制作に必要な専門的な知識が無くても、いわゆるブログ感覚でコンテンツの更新ができるシステムのことです。
・・・と始めはこのように説明することも多いのですが、実際はブログのように気軽に更新できるようになるのは、そのような仕組み作りをしっかり構築したうえで実現できることで、導入までにはやはりしっかり検討すべき点が多いシステムです。
とはいえ、最近はWeb制作に関わったことがない人もCMSという単語を聞く機会が増え、サイトの立ち上げやリニューアル時に『CMSの導入が前提』でご相談をいただくこともあります。
そのような時には「なぜCMSの導入を検討されているのですか?」と聞くのですが、お答えとして多いのが「CMSという言葉をよく聞くから」、「他社もCMSを入れているから」等、明確な目的がないまま、なんとなく導入を検討されていることも実際まだまだ多いようです。
もちろん、ウェブサイトの立ち上げやリニューアルを検討される際は、何かしらの目的があって検討されていると思いますが、CMS導入の有無の必要性については弊社では
そのサイトが公開後に社内で“継続的に”コンテンツを更新していくことがあるか?
ということを導入の有無の必要性の重要な判断軸としています。
なぜCMSがブログのようなシステム、と説明されるかですが、ブログはサイトを立ち上げて全ての記事を最初から掲載するのではなく、定期的に記事を更新していくことでファンが増え、ブログの人気も高まってきますよね?
CMSは前述のようにシステムなので、導入時には初期構築費用が必ずかかります。
そのため、CMSなしの制作と比べて初期構築費が多くかかるため、継続的に更新が予定されていないサイトではCMSの導入はおすすめしていません。
一方、サイトを継続的に更新するのであれば、CMSを導入することにより更新作業の負荷を減らし、CMSを導入しない場合よりランニングコストを抑えることができるのです。
■CMSの種類
現在、CMSは3,000種類以上存在していると言われています。定番なものから業界に特化したものまで様々です。
【CMSの例】
- ・WordPress
- ・MovableType
- ・ShareWith
- ・Drupal
- ・Adobe Experience Manager(AEM)
- ・NOREN
- ・concrete5
- ・Joomla
すべてをここでご紹介するのは難しいので、弊社で主に扱う「WordPress」と「MovableType」を比較し、導入のポイントを紹介します。
■WordPress
公式サイト:WordPress.org 日本語
CMSといえばWordPressと言われるほど、定番なCMSで全世界のWebサイトでCMSが導入されているサイトの6割以上のシェアを持っているCMSです。
最大の特徴はオープンソースのためソフトウェアそのものを利用するための費用は一切かからないことと、その圧倒的なシェアによりデザインテーマやプラグインが豊富で、カスタマイズ性が高い点です。
■MovableType
公式サイト:シックス・アパート株式会社
MovableTypeは、ソフトウェア企業のシックス・アパート社が開発するライセンス型のCMSです。
WordPressと違い、主に法人向けにライセンスを付与してシステムを提供する、いわゆる「商用CMS」の代表的なCMSで、セキュリティレベルが高い官公庁や上場企業のサイトにも導入されることも多いCMSです。
■CMS選定時の比較ポイント
・セキュリティ要件
・CMSを導入するサーバー環境
・導入コスト
・運用コスト
【セキュリティ要件】
弊社が手がけるCMS案件でまず確認させていただくのは、導入に必要な「セキュリティ要件」です。これにより使用できるCMSやサーバー環境が変わってくるからです。
このセキュリティ要件については、お客様側で既に規定されている「セキュリティポリシー」などを参照に明らかにしていきます。よくあるお話として、社内のセキュリティポリシーでオープンソース系ソフトウェアの使用が禁止されていて、WordPressのようなオープンソース系のCMSはそもそも導入できない場合があります。また、使用するサーバーは社内環境に構築すること(もしくは指定業者の環境に構築すること)が定められていて、外部環境ではサーバーを構築できないケースもあります。
このように、セキュリティポリシーは情報システムを構築する際の前提条件となるものです。自社に合ったサーバー環境やCMSをスムーズに選定するためにも、セキュリティポリシーは事前に押さえておくとよいでしょう。
【CMSを導入するサーバー環境】
一部の例外を除いて、CMSはサーバー環境上で動作するシステムのため、導入するサーバー環境の把握が必要です。
具体的には、WebサーバのバージョンやOS、CPU、メモリ、PHPのバージョン、MySQLのバージョン、Perlバージョン、などを確認すれば良いでしょう。
【導入コスト】
オープンソースと商用CMSの一番の違いはライセンス費用の有無です。WordPressは無料ですが、MovableTypeはサーバーにインストールするソフトウェア版で年間初年度90,000円(税別)がかかります。※2年目以降は30,000円(税別)
CMSの拡張機能となるプラグインも前述のとおり、WordPressは無償のものが多いですがMovableTypeは有償になるため、初期導入コストは同じサイトでもMovableTypeで構築する方が高くなる傾向です。
【運用コスト】
一方、CMS公開後の運用コストはWordPressの場合、注意が必要です。
と言いますのも、WordPressはオープンソースでありシェアも高いため、悪意のあるユーザーからの脆弱性をついた攻撃を受けることが多いのですが、オープンソースのため公式のサポートサービスがなく、トラブルが起きた場合は各自で解決しなければなりません。
もちろん社内のシステムリテラシーが高い人や、運用まで外部委託をお願いし対応することにより、問題が起きることがないよう対策できますが、トラブルや脆弱性が見つかるたびに都度、保守作業を対応しなければならず、場合によっては定期的に発生する保守作業費費より、商用CMSの年間ライセンスのほうがコストを抑えられる可能性もあります。
■まとめ
・自分たちでウェブサイトを継続的に更新するにはCMSの導入がおすすめです。
・CMSはWordPressのオープンソース型やMovableTypeなどの商用CMSがあります。
・CMS選定にはセキュリティとコストを一緒に検討することが必要です
・CMSの検討から導入までは専門業者の力を借り、公開後のコンテンツ運用を内製する体制を検討しましょう。
オレンジ社では、国内/海外サイトの企画・構築・運用サービスをご提供しています。
国内サイト海外サイト問わず、Webサイトのことならお気軽にご相談ください。
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