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初めての多言語翻訳サイト制作ガイド!予算内で高品質な翻訳を実現する方法
はじめに
自社商品やサービスを海外展開するためにこれから情報を発信していきたいけれど、多言語サイトの制作をするのにどのようなプロセスが必要なの?翻訳は便利な自動翻訳ツールを使えば十分?と悩む企業担当者の方は多いのではないでしょうか。
この記事では、実際に多言語サイトを制作する上での基本の作り方や、各翻訳手法のメリット、多言語化する際の注意点などについてご紹介します。
多言語サイト制作の重要性
グローバル展開と信頼性向上
まず、サイトの多言語対応を行うことで、世界中のユーザーから見てもらえるので海外のユーザーの集客拡大と満足度向上、口コミによる宣伝効果が期待できます。
また、自社サイトは会社の顔とも言えますから、書かれてあるコンテンツが日本語以外の言語で読めるようになると、海外のユーザーの不安払拭にも繋がり、信頼性の向上が期待できます。
海外顧客層の拡大に向けた戦略
多言語翻訳サイトが必要とされている背景として、近年の日本の状況の変化も大いに関係しています。
2023年時点で、世界中で約67億人もの人がスマートフォンを所持していると言われており、地域・時間を問わずに情報に触れることができるので、海外ユーザーが日本語以外の言語でコンテンツが読めるようになると、その分自社商品・サービスに興味を持つユーザーが増えていきます。
また、少子高齢化により、日本の人口は減少傾向にあるので国内市場が縮小している背景から、海外市場を視野に入れて情報発信を行う企業が増えています。
世界中全てのインターネットユーザーのうち日本語ユーザーの割合はわずか数%に満たないので、国外の膨大な見込み顧客に向けて多言語で情報発信を行うことは、大きなメリットの一つです。
多言語サイト制作を制作する上でのよくある不安
翻訳の品質
よく挙げられるのは下記の3点です。
1つめが、翻訳の正確性についてです。専門用語や業界特有の表現が正しく翻訳されているか、言いたいことのニュアンスが翻訳をすることで失われていないか、などは不安に感じるポイントでしょう。
2つめが、文化的適合性です。現地の文化や習慣に合った表現が使われているか、誤解を招く表現がないかといった点です。
最後が、企業イメージの一貫性です。企業のトーンやメッセージが各言語で統一されており、企業の持つ印象が損っていないかを不安に感じられる方は多いでしょう。
予算の不安
Webサイトの多言語化をするための費用は制作するページ数や言語数によって変動しますが、比較的高額になるのでは?と予想される方も多いでしょう。実際翻訳のボリューム感にもよりますが500万円~2000万円程度かかる場合もあります。
その中で不安に感じる要素としては、まず1つめがコストの透明性です。見積もりの内訳が明確になっていない、追加費用が発生する可能性があるかどうかが分からないのは不安だと思います。
そして2つめが、投資対効果の不明瞭さです。制作費に見合う成果が得られるのか、費用対効果が明確でないのは大きな費用をかけて行うのであればとても不安に感じられると思います。
最後が、予算オーバーのリスクです。想定外の要件変更や追加作業によって、予算を超える可能性があるのではないかといった不安があるのではないでしょうか。
SEO(検索エンジン最適化)の最適化
各言語でのSEO対策が不十分になると、検索エンジンでの検索順位が低下し、ユーザーに見てもらえる機会が少なくなる可能性があります。
ターゲット市場で適切なキーワードを選び、URL構造やメタデータを最適化する必要がありますが、それらの分析や確認をするのは時間や工数もかかり容易なことではないかと思います。
デザインとレイアウトの適応性
日本人ユーザーと海外のユーザーでは好まれるデザインや訴求力の高いデザインは異なります。
また、言語によっては読みやすい文字の種類やサイズが異なるため、それらを調整することでレイアウトやデザインが崩れることへの懸念があります。
具体的にいえば、右から左に読む言語(例: アラビア語)や文字が大きくなる傾向のある言語(例: ドイツ語)もあるので、それらの国・地域に適応するルールを知っておかなければ、訴求力の高いサイトにはなりません。
多言語サイト制作の基本ステップ
ステップ1:ターゲット市場と言語の選定
多言語サイトを制作する際には、まずどの市場をターゲットにするかを決めることが重要です。
ターゲット市場によって、対応させるべき言語や文化的な要素は大きく異なります。
たとえば、昨今需要が回復してきている訪日外国人旅行者は、割合の半数以上がアジアからの観光客となっていますので、中国語(簡体字/繁体字)や韓国語は必須、さらに東南アジア諸国との経済関係・貿易関係の繋がりと今後の市場拡大を鑑みると、これらの地域もターゲットとして切り離せないかもしれません。
ステップ2:翻訳方法の選定
実際に翻訳を行う際には、どのように翻訳をすればよいのでしょうか。
自動翻訳ツールなども近年様々なものが開発されてきていますが、翻訳者自身で翻訳を行う手動翻訳と、機械やツールを使ってスピーディーに翻訳を行う自動翻訳のどちらがいいのかを迷われる方も多いと思います。
これらはターゲットや内容によって変わるのですが、手動翻訳の場合は文章の前後にある「文脈」や「感情」などの細かなニュアンスも海外のターゲットに向けて伝える必要がある場合、自動翻訳ツールも用いながら翻訳をするのは、費用面や時間の負担を減らしながらスピーディーに大量の文章を翻訳する場合といえます。
ステップ3:ローカライズ
それぞれの国や地域に合わせたローカライズも含めて言語化することはとても重要です。
例えば日本語のことわざのように、言語には地域特有の表現や言いまわしが存在していたり、日本語ではあいうえお順で並んでいる情報も、英語版だとアルファベット順に並べるなどの配慮が必要ということです。
翻訳した文章を読むのは、その言語を母国語としているネイティブスピーカーのため、読み手にとって読みづらい・意図が伝わりづらい文章だとどんなに素晴らしいコンテンツも訴求力は弱くなってしまいます。
翻訳は、ただ言語を置き換えるだけではなく、そうした各国・地域の文化や背景を踏まえた表現である必要があるのです。
ステップ4:翻訳管理ツールの活用
翻訳をする際、過去訳の自動提案や、重複作業を減らすことができる「翻訳の使用メモリ」や、登録した用語がリアルタイムで提示される「用語集」を活用することで、一貫性を保ちながら効率よく翻訳できたり、専門用語や表記の統一が簡単にでき、高品質な翻訳を行うことができます。
また、定期的なメンテナンスやターゲット市場に合わせたカスタマイズを行うことで、最新の情報やローカルルールに対応が可能です。
さらに、ネイティブや専門家によるレビューを組み合わせることで、翻訳の品質をさらに向上させることができます。
予算内で高品質なサイトを作るためのポイント
予算内で多言語サイトを制作するためには、制作の際に発生するコストを抑えることが重要です。下記では多言語サイト制作の中で費用の削減につながる方法を挙げています。
翻訳対象ページ数の削減
全ページを多言語対応にするのではなく、ターゲット市場に直結する主要ページに絞ることで費用を抑えることが可能です。
翻訳方法の効率化
一般的な説明文や情報量が多いページは自動翻訳を活用し、手動翻訳は重要なページ(トップページや主要サービス紹介ページ)のみに限定する。
不要なデザインの削除
カスタムアニメーションや特殊なデザインを控え、シンプルで使いやすいデザインにすることで制作コストを抑える。
フリーランス翻訳者への依頼
翻訳会社ではなくフリーランスの翻訳者に依頼する。一般的に、翻訳会社よりもフリーで翻訳サービスを提供されている個人の方のほうが、費用は抑えられる傾向があります。
多言語サイト制作における制作会社の選び方
制作会社を選ぶ際には、以下のポイントを確認しましょう。
実績と翻訳の質
制作会社を選ぶ際に重要なのが「実績」と「翻訳の質」です。特に多言語対応が必要な場合、翻訳は企業イメージに直結する重要な要素となります。
その制作会社の過去の制作実績を確認することで、今までにどのような業界や規模のプロジェクトを手掛けてきたかを把握することができます。
また、翻訳の質については、単なる言語の置き換えとなっているのではなく、現地の文化や特性が反映された内容になっているかを確認しましょう。
依頼前に少量の翻訳サンプルを依頼し、事前に翻訳の質を確認することをおすすめいたします。
コミュニケーションの質や柔軟性
制作会社を選ぶ際、会社の実績やスキルのみではなく、担当者のコミュニケーションの質や柔軟性も重要になるのではないでしょうか。
特に長期にわたるプロジェクトでは、制作会社とのスムーズに意思疎通が取れることはとても重要です。進行中に発生する仕様変更や追加要望への柔軟な対応力がある会社であれば、トラブルを未然に防ぎ、効率よくプロジェクトを進めることができます。
また、こちらの意図やビジョンを正確に理解し、それを形にする提案力があるかどうかも重要なポイントです。事前の打ち合わせややり取りを通じて、迅速なレスポンスや問題解決能力があるかを見極めましょう。
多言語サイト制作におけるSEO対策
① SEO最適化の基本
言語別のSEOの重要性
多言語サイトにおいて言語別SEOは不可欠です。適切なキーワード調査を行い、現地で検索する際に自然な言葉を使用することで、検索エンジンでの表示が向上します。言語ごとの最適化が国内外からの集客を成功させる鍵です。
② 多言語サイトでのSEO成功のための施策
言語タグの使用
さらに、言語タグを使うことで、海外のユーザーが自分の言語で情報を見つけやすくなり、サイトの広がり性や満足度が向上します。
例えば、アメリカのユーザーには英語のページ、フランスのユーザーに結果として、多言語サイトの集客効果が評価され、海外展開を進める日本企業にとっては大きな強みになります。
③ コンテンツの最適化
ターゲット地域や言語ごとに検索行動やキーワードは変わるため、各言語に最適化されたコンテンツを用意することも重要です。
多言語サイト制作の運用時の注意点
ここでは2つ挙げますが、定期的なコンテンツ更新と現地市場に合わせた運用です。
まずは、多言語サイト内のコンテンツを定期的に更新し、常に最新な情報となるよう継続的な管理と改善を続けることが必要です。
また、現地の市場のトレンドや文化、ニーズは常に変化します。 現地の動向に合わせてコンテンツを更新することで、ユーザーに寄り添った情報を提供でき、リピーター獲得やサイト価値向上につながります。
株式会社オレンジ社は、翻訳と多言語サイト制作に強みを持つ制作会社です。
翻訳、ローカライズ、SEOまで一貫してサポートし、企業がグローバル展開に成功するための最適なサポートを提供しています。
特に、現地市場に合わせた柔軟な対応力と、高品質な翻訳が強みです。
ご依頼方法とお問い合わせ
株式会社オレンジ社では、クライアントのニーズに応じたカスタマイズプランを提供し、予算に合わせた多言語サイト制作を実現します。制作プロセスはヒアリングから始まり、要件定義、デザイン・開発、公開後の運用サポートまで一貫して対応します。納期や費用についてのご相談も随時承っています。
無料相談実施中
現在、株式会社オレンジ社では、無料で多言語サイト制作に関する相談を実施中です。多言語対応を検討している企業の皆様は、ぜひ一度ご相談ください。専門スタッフが貴社のニーズに最適なソリューションを提案させていただきます。
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