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海外でも露出を高めるためのSEO対策
はじめに
企業が海外展開を進めるうえで、多言語対応のWEBサイトは欠かせません。しかし、ただ多言語サイトを作成するだけでは十分ではなく、ターゲットとなる現地ユーザーに見つけてもらうための「多言語SEO対策」が重要となります。
多言語SEOとは、複数の言語や地域を対象にしたWEBサイトを検索エンジンで上位表示させるための施策を指します。ただ翻訳するだけでは不十分で、各国や地域ごとの検索エンジンの仕様、文化的背景、言語特性を考慮した最適化が求められます。
本ブログでは、多言語SEOの基本的な考え方、日本語SEOとの違い、そして海外市場で成果を出すための具体的な施策について分かりやすく解説します。このコラムを読むことで、多言語サイト制作時に重要なSEO要素を理解し、制作会社に求めるべきポイントが明確になります。
多言語SEOの重要性
適切なプラットフォームでの露出向上
グローバル市場での成功には、現地の検索エンジンやSNSでの露出を高めることが不可欠です。日本ではGoogleやYahoo、SNSではX(旧Twitter)、Instagram、Facebookが主流ですが、中国ではBaidu(百度)やWeChat(微信)が一般的です。世界的にはGoogleのシェアが90%を占めますが、地域によって利用されるツールは異なるため、ターゲット市場で主流の検索プラットフォームを把握したうえで、対策をおこなうことが重要です。
現地ユーザーが求める情報提供による信頼獲得と満足度向上
現地の検索ニーズに合わせたキーワード選定やコンテンツ制作を行うことで、ユーザーが求める情報を的確に提供できます。これにより、検索エンジンでの順位向上だけでなく、ユーザーのニーズに合ったコンテンツとして認識され、ブランドへの信頼度が高まります。また、ユーザーの満足度が向上することで、リピーターの増加や口コミによる拡散が期待でき、長期的なビジネス成長に寄与します。
競合との検索優位性向上
多言語SEOを強化することで、海外市場における競争力の向上につながります。ターゲット市場で主流の検索エンジンにおいて上位表示を獲得することで、現地ユーザーに自社サイトを発見してもらいやすくなり、競合よりも優位に立つことが可能です。そのためには、単なる翻訳ではなく、現地の検索意図に即したキーワードや表現を取り入れ、検索エンジンの評価を高めることが重要です。
多言語SEOを考慮したWEBサイト設計
多言語SEOを成功させるためには、サイト設計段階で適切な構造や設定を施すことが重要です。
この章では、多言語対応サイトを設計する際に考慮すべき4つのポイントについて解説します。
①URLの構造設計
多言語対応サイトでは、言語や地域ごとに適切なURL構造を設計することが重要です。URL構造は、SEOやユーザー体験に大きな影響を与えるため、以下の3つの選択肢を比較検討する必要があります。
1. サブディレクトリ形式(例:example.com/en/)
この形式は、1つのドメイン内で異なる言語を管理する方法です。コストが低く、既存のドメインのSEO効果を共有できるため、比較的手軽に導入できます。特に、既存ドメインがSEOに強い場合は、サブディレクトリ形式が有利とされます。
2. サブドメイン形式(例:en.example.com)
サブドメイン形式では、各言語ごとに独立したサブドメインを作成します。この形式は柔軟性が高く、各言語や地域のコンテンツを独立して管理しやすい点がメリットです。ただし、サブドメインは検索エンジンに別サイトとして認識される場合があり、既存のドメインが持つSEO効果を共有しづらいデメリットもあります。そのため、既存のドメインパワーを活用したい場合には注意が必要です。
3. 国別トップレベルドメイン(ccTLD)(例:example.fr)
ccTLDは、特定の国や地域を対象とする場合に最適な方法です。現地ユーザーからの信頼を得られやすく、検索エンジンにも対象地域を明示できるため、ローカルSEOに特化したい場合に有効です。ただし、多くの言語に対応するサイトで各言語ごとにccTLDを用意するのはコストがかかるため、主要な市場や言語に限定して使用することが推奨されます。
②対象国のサーバー利用の検討
サーバー速度はSEOにおいて重要な要素の一つです。日本のホスティングサービスを利用すると、対象国との物理的な距離の影響でサイト表示が遅くなる可能性があります。高速なページ表示を実現するためには、クラウドサービスを利用し、対象国や地域に近いサーバーを選択することが理想的です。例えば、アメリカ向けのコンテンツであれば北米のサーバー、ヨーロッパ向けであればヨーロッパのサーバーを選択することで、ユーザー体験が向上し、検索エンジンの評価も高まります。必要に応じて、CDN(コンテンツデリバリーネットワーク)を活用し、サイトの読み込み速度を最適化することも検討しましょう。
③hreflangタグの設定
多言語サイトでは、同じコンテンツが異なる言語や地域向けに展開されるため、検索エンジンが適切に関連付けできるようhreflangタグを設定することが重要です。このタグは、各言語や地域のページを検索エンジンに明示的に伝え、誤ったページが検索結果に表示されるのを防ぐ役割を果たします。適切なhreflangタグの設定により、検索エンジンがターゲット市場ごとに最適なページを表示し、ユーザーの利便性が向上します。
④多言語SEOに適したコンテンツ管理
多言語SEOの成功には、単なる翻訳ではなく、各市場に適したコンテンツ管理が不可欠です。現地の文化や言語のニュアンスを考慮したコンテンツ作成を行い、ターゲット地域のユーザーに自然に受け入れられる表現を用いることが重要です。また、検索エンジンに評価されやすいコンテンツを維持するためには、定期的なコンテンツ更新とキーワード最適化を行うことが求められます。現地市場におけるトレンドを把握し、ユーザーが求める情報を適切に提供することで、SEOの効果を最大化できます。
多言語SEO対策の基本ステップ
ステップ1:ターゲット国・言語の選定
自社の商品やサービスがどの国や地域で需要があるのかを分析し、ターゲット国を明確にしましょう。同じ英語圏であっても、アメリカとイギリスのように国が異なると、検索キーワードの使用傾向が変わることがあります。そのため、単に言語を選ぶのではなく、国単位でターゲットを絞ることで、より効果的なSEO施策を実施できます。
ステップ2:検索キーワードの選定
ターゲット国と使用言語が決まったら、次に重要なのが検索キーワードの選定です。Google利用圏(ほとんどの国が該当)であれば、その国に適した検索キーワードをリサーチし、競合サイトの内容と比較して差別化ポイントを見極めることが求められます。現地で一般的に使われる言葉や表現を分析し、ターゲット層に適したキーワードを選定しましょう。
ステップ3:ローカライズ翻訳
ターゲット国や言語、検索キーワードを決定したら、ローカライズ翻訳を行います。翻訳作業は、ターゲット市場に詳しいネイティブ翻訳者に依頼するのが理想的です。こうすることで、現地のユーザーに親しみやすい表現やトーンを反映でき、信頼感を高めることが可能です。また、一部の言語では、日本語から直接翻訳するのではなく、一度英語を経由して翻訳する方が精度が高くなるケースもあります。ただし、この方法には追加の時間やコストが発生する点に留意しましょう。
ステップ4:meta要素の最適化
タイトルやメタディスクリプション、ヘッダータグなど、SEOにおける重要な要素は各国の言語に合わせて適切に最適化します。これは日本語のSEO対策と同様に、一度の更新で完全な成果を得ることは難しく、継続的な改善が不可欠です。公開後には、定期的にSEOのパフォーマンスを分析し、キーワードの最適化やコンテンツの更新を行うことで、検索結果での上位表示を目指します。このプロセスをスムーズに進めるためには、定期的な保守契約を結び、改善作業を継続的に実施することが推奨されます。
多言語化のSEO効果を検証する
多言語サイトを公開した後は、その効果を可視化し、継続的に改善を行うことが重要です。以下のような指標をモニタリングすることで、SEO対策やコンテンツの改善点を明確にし、より効果的な施策へとつなげることができます。
<モニタリング指標>
- 検索順位:各国の検索エンジンでの表示順位を追跡する。
- コンバージョン率:問い合わせや購入にどの程度つながっているかを確認する。
- アクセス解析:対象国ごとの訪問者数や流入元を把握し、改善ポイントを見極める。
もし期待した成果が得られていない場合は、キーワードやコンテンツの最適化、UI/UXの見直しなどを実施し、段階的な改善を行うことで目標達成につなげることができます。
多言語SEO対策に強い制作会社の選び方
多言語SEO対策を考慮したサイトを制作する際には、SEOの専門知識やローカライズの実績が豊富な制作会社を選ぶことが重要です。適切な制作会社を選定するために、以下のポイントを確認しましょう。
翻訳・ローカライズ実績
多言語SEOを成功させるには、ターゲット地域に適した翻訳やローカライズが不可欠です。制作会社を選ぶ際には、以下の点を重視しましょう。
- ネイティブ翻訳者を起用したローカライズ経験が豊富か
- 業界や対象国に特化した実績があるか
- 現地ユーザーに違和感のない表現やデザインを提供できるか
SEOサポート体制
多言語サイトは、公開後も継続的なSEO対策と効果検証が必要です。制作会社が現地のSEO知識を持ち、サポートできる体制が整っているかを確認しましょう。
- 現地検索エンジンへの対応経験があるか
- キーワード調査や検索トレンド分析を行い、現地のユーザー行動に基づいた施策を提案できるか
- 公開後のSEO効果のモニタリングやコンテンツ最適化を継続的に実施できるか
多言語サイト制作スキルの高さ
多言語SEOでは、技術とコンテンツの質の両方を担保する必要があるため、以下の点にも注意が必要です。
- ドメイン設計やパフォーマンス最適化、hreflangなどの多言語制作のスキルがあるか
- 多言語サイトを効率的に運用した実績があるか
- 現地ライターなどネイティブによる翻訳サービスがあるか
株式会社オレンジ社は、翻訳と多言語サイト制作に強みを持つ制作会社です。翻訳、ローカライズ、SEOまで一貫してサポートし、企業がグローバル展開に成功するための最適なサポートを提供しています。特に、現地市場に合わせた柔軟な対応力と、高品質な翻訳が強みです。
ご依頼方法やお問い合わせ
株式会社オレンジ社では、クライアントのニーズに応じたカスタマイズプランを提供し、予算に合わせた多言語翻訳サイト制作を実現します。制作プロセスはヒアリングから始まり、要件定義、デザイン・開発、公開後の運用サポートまで一貫して対応します。納期や費用についてのご相談も随時承っています。
多言語SEO対策の無料相談実施中
現在、株式会社オレンジ社では、無料で多言語SEO対策に関する相談を実施中です。多言語SEO対策を検討している企業の皆様は、ぜひ一度ご相談ください。専門スタッフが貴社のニーズに最適なソリューションを提案させていただきます。
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